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想いを馳せる 

技術移転

5/10
 今日、初めてホームステイ先の台所で料理をした。実は、料理をほとんど作ったことがなかった。だから不安だったが、今日は、ナポリタンスパゲッティーに挑戦。

 具在は、玉ねぎとニンニクとケッチャップだけだったが、以外と美味しかった。作業もスムースに行えた。今回、できたことで根拠のない自信がわいてきた。レパートリーを増やしていかないと駄目なので、まずは、いろんなスパゲッティーを勉強していきたいと思う。

 あと、台所へのアプローチの仕方だが、再度 家族と話し合った結果、僕の部屋とホストマザーの家の部屋につながるドアを使うことになった。
 問題は、僕の内側からは、鍵がないので、鍵をかけることができない。少し心配だが、自由に台所に行けることによって、かなり気分が楽になった。 どんどん図太く、料理をしていこうと思う。

5/11
僕が、この国に来ている理由として、この国のサンティアゴにある病院の理学療法士たちに技術移転をするために来ている。
 しかし、現状では、できていない。大きな問題として言葉の壁が大きい。どうしても専門用語になってしまうため、スペイン語と日本語の医療用語を変換しにくい。なんとか スペイン語と英語の医療用語の辞書を手に入れたい。そしてスペイン語で書かれた医療の本などを探したい。
 
 次に技術移転を困難とさせているものが、理学療法(リハビリ)の違いだ。この国では、温めたり、電気を使用したりする物理療法中心になっている。そして、その理学療法の効果判定は、楽になったかどうかだけだと思う。

 もっと患者さんが、どのような生活場面で困っているとか、どのような動作がしにくいのか。何故、その生活面においてその動作がしにくいのかを この国の理学療法士達が、考えることができるように 伝えていきたい。そして、身体能力の機能改善のための運動療法(手段)も、伝えることができたらいいなぁと思っている。

 だが、この病院に日本から理学療法士が派遣されて僕で5代目で、10年以上たっているが、ほとんど変化がみられていないようだ。要請内容(技術移転内容)も初代からほとんど変化がないため、現実は厳しいのかもしれない。

 ただ、僕が変えるんだという意識を忘れず、前向きに頑張っていきたい。


5/12
 昨日、今日と、医師から理学療法士へのリハビリの処方箋を見て回った。まず、日本の医師も同じだが、医師の筆記体は、かなり読みにくい、そして専門用語のスペイン語と重なり読解に困難を極めた。

 内容は、日本と違って、比較的細かく処方されている。しかし、一方で理学療法士は、それに沿って行っているかと言えば、何日かリハビリのしている様子を見学した感じでは不十分だと感じた。

 処方箋を見る前は、医師からの指示もあまり的確ではないのだろうと思っていたが、読んだ後では、現地の理学療法士達が、医師からの指示に答えられていないのが問題ではないかと理解した。

 だから、技術移転の方法として、医師からの処方に対して答えやすい、技術の指導を、まず中心に行っていったらいいのではないだろうか。 本当は、もっと評価方法など基本的なことを指導したいのだが、現地の理学療法士達は、あまり楽しくないだろうから、わかりやすいところから入っていきたい。

 さらに昨日、初めて患者の治療を行った。片麻痺の患者だったが、治療後に明らかな変化をもたらすことができた。そのせいか、今日、二人の理学療法士達に簡単なアドバイスを求められた。スペイン語が拙いためほとんど理解しあえなかったと思うが・・・

 焦らず、僕も教えてもらうという謙虚な気持ちを忘れずに、行動していきたい。
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by R-PT4575 | 2009-05-14 05:02 | instantáneo